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Vivatechnology2021 - SINEORA Live

フランス、パリにてイノベーションの祭典、VIVATECHが開催されました。6/16日より4日間、例年通りパリ・ポルト・ド・ヴェルサイユ(Porte de Versailles)での展示やカンファレンスに加えてオンラインコンテツもあるハイブリッド開催でした。


VIVATECHの日本における公式アンバサダーであるSINEORA(シンノラ)は、開催に合わせて、3つのテーマを設定。パリにいる代表の今井がリアル会場に出展されているブースを取材。そして、各テーマの分野におけるエキスパートの方々をコメンテーターとしてウェブセミナーにお迎えし、日本の皆様とともに議論を深めました。




第一弾ヘルスケア編ではTripleW CEOの中西氏をお迎えし、SINEORA代表の今井とともに、欧州におけるヘルスケアに関するスタートアップの現状、欧州そして特にフランスと日本との違いなどについての話をしていただきました。


ところでマクロン 大統領は今年もVIVATECH初日にラウンドテーブルに参加するために来場。フランスをはじめとしたヨーロッパ発のスタートアップと英語とフランス語の二か国語にて議論をしました。その中で、フランスが投資をしなければならない優先分野としてあげていたのが、教育と医療です。例えばフランスでは医療予約システムとしてスタートしたDoctolibなど、ユニコーンも生まれています。こうして国家戦略の一つとして位置付けられる医療のイノベーションはとても注目されている分野です。


さて、今回展示をしていたスタートアップには、医療施設の最適化を目指すソフトウェア(ubudu)からロボティクスに根ざすメディカルデバイス(Japet.)まで様々なものがありましたが、日本のTripleWの代表、中西氏はフランスの医療には「働き方改革」を意識したものが多いようだと指摘されました。まさに、フランスにとってコロナを経た今、病院での最適化や医療関係者たちの働きやすい環境づくりというのは重要な課題として浮上しています。そしてポスト・コロナの社会で重要になってくるのは、メディカルデバイス、遠隔医療、テーラーメード医療の3つと言えます。


フランスのInstitut Imagine(インスティチュート・イマジン)の代表であり、バイオテクノロジー分野の研究から生まれるスタートアップ支援を行なっているマルク・シュヴァリエ氏にもこの機会に合わせてインタビュー取材を敢行。そしてその中で、シュヴァリエ氏はこのコロナ禍を経て、バイオテクノロジー領域の起業家たちは、これからは自国だけの患者ではなくて、世界を対象としたソリューションを提供するべきだと認識するようになったと言います。また、このバイオテクノロジー分野は今後も成長の可能性が非常に高く、資金も集まりやすい分野と言えます。ただし問題はどのようにビジネスモデルがしっかりとしたスタートアップを作り出すかという点です。それに対してフランスは試行錯誤を重ね、政府の後押しもあり、近年になって新たなフェーズに到達したと言えます。


もちろん、フランスのイノベーションをそのまま日本に持ってくるというのは社会保障システムの違いなども含めて考えると難しいかもしれません。しかし日本にとっても一から全て自前というのも厳しいのが現状です。そのような背景を踏まえた上で、強みはとことん伸ばし、逆に弱いところは海外のイノベーションで補完をする。そんなスキームを描くことが今後、より重要になってくるのではないでしょうか。国際間の協業を進め、スケールアップを図る。そうすることで、患者さんにもより良いサービスが提供できる。そんなサイクルが生まれるのが理想です。キーワードは国際的な共創。新薬開発やメディカルデバイスなどの開発のためには避けて通れないテストフェーズがあります。そこがイノベーションの壁とならないようにするためには、ビジネスを創造するその時点から国際的な協業を意識するスタンスが今後ますます求められるのではないでしょうか。


執筆:大野舞

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